VirtualBoxに Windows2000をインストール

Ubuntu Server 20.04 LTSのCUIで Virtualbox 6.1 に Windows2000をインストールする。

仮想マシンを生成

仮想マシンを生成し、Virtualboxに登録。

$ vboxmanage createvm --name Windows2000
$ vboxmanage registervm --name "Windows2000"

生成した仮想マシン本体のファイルは、"~/VirtualBox VMs/"の中に作られる。これはVirtualboxの設定次第（vboxmanage list systempropertiesで見られる設定の中に書かれている）。

生成した仮想マシンの各種設定

OSタイプをWindows2000に。設定するワードは vboxmanage list ostypes で一覧表示される。

$ vboxmanage modifyvm "Windows2000" --ostype Windows2000

主メモリとビデオメモリの容量を設定。単位は MB。

$ vboxmanage modifyvm "Windows2000" --memory 512 --vram 24

ネットワークボードの設定。接続はブリッジに。ネットワークアダプタ 82540EMはギガビットイーサを使うため。

$ vboxmanage modifyvm "Windows2000" --nic1 bridged --bridgeadapter1 eno1 --macaddress1 auto --nictype1 82540EM

リモート接続を許可。これをしないと外部から操作できないので。Virtualbox本体に拡張パックがインストールされていること。複数の仮想マシンを入れてそれぞれを操作する場合、接続するポート番号を変えることで切り分けられる。デフォルトポートは #3389。ポートの指定は --vrdeport 13389 など。

$ vboxmanage modifyvm "Windows2000" --vrde on

Linux電源投入時にこの仮想マシンが自動起動するように設定。VirtualBox本体側で自動起動ができる設定になっていることが必要。

$ vboxmanage modifyvm "Windows2000" --autostart-enabled on

仮想マシンにIDEコントローラーを追加し、仮想ハードディスクを作り、接続する。

$ vboxmanage storagectl "Windows2000" --name IDE --add ide --controller PIIX4 
$ vboxmanage createmedium disk --filename Windows2000 --size 8192 
$ vboxmanage storageattach Windows2000 --storagectl IDE --port 0 --device 0 --type hdd --medium VirtualBox\ VMs/Windows2000/Windows2000.vdi 

ここまでで、仮想マシンの組み立て完了。

Windowsのインストール

インストール用CDを仮想マシンにマウント

$ vboxmanage storageattach "Windows2000" --storagectl IDE --port 1 --device 0 --type dvddrive --medium 'Win2000.iso'

仮想マシンをヘッドレスモードで起動する。

$ vboxmanage startvm Windows2000 --type headless

他のパソコンからリモートデスクトップ接続をすると Windows2000のセットアップ中の画面が表示されるはずなので、あとは通常通りにインストールする。

インストール完了後、Virtualbox用のドライバなどの設定をインストールするために、ゲストOS用のアドインをインストールする。

次のISOファイルをCD/DVDドライブにマウントし、仮想マシン上のwindows2000でCD/DVDドライブからセットアップを実行。

$ vboxmanage storageattach Windows2000 --storagectl IDE --port 1 --device 0 --type dvddrive --medium /usr/share/virtualbox/VBoxGuestAdditions.iso

NICはGBEtherにしたのでドライバのインストールが必要。"IntelPro1000 MT Desktop"のWindows2000/XP用のドライバをなんとか拾ってきて、ドライバの部分を ISOファイルにし、マウントしてドライバをインストール。

$ vboxmanage storageattach Windows2000 --storagectl IDE --port 1 
--device 0 --type dvddrive --medium IntelPo1000.iso

これでだいたい終了

おまけ

各種状態を確認するコマンド類

Virtualboxの設定内容の確認: vboxmanage list systemproperties
Virtualboxに登録されている仮想マシンのリスト: vboxmanage list vms
仮想マシンの設定内容の確認: vboxmanage showvminfo [仮想マシン名]
動作している仮想マシンのリスト: vboxmanage list runningvms

仮想マシンの開始・終了

仮想マシンのヘッドレス起動: vboxmanage startvm [仮想マシン名] --type headless
通常の終了: vboxmanage controlvm [仮想マシン名] acpipowerbutton
強制終了: vboxmanage controlvm [仮想マシン名] poweroff

その他

CD/DVDを取り出す: vboxmanage storageattach [仮想マシン名] --storagectl IDE --port 1 --device 0 --type dvddrive --medium emptydrive